最近、夜空の星々を見て、ひときわ赤く光っているものがあることにお気づきだろうか? その赤い星とは、実は、火星である。
現在、ともに太陽の周りを公転している火星と地球の距離は近づきつつある。 国立天文台によると、火星は8月27日、地球から5576万キロメートルの距離まで接近する。 このとき、マイナス2.9等級まで明るくなるという。 地上で見る天体のうち、太陽、月、金星(一番星としても有名!)に次ぐ明るさだ。
太陽系における火星と地球の位置関係は、およそ2年の周期で近づいてきたり遠ざかっていったりということを繰り返している。 約2年に1度、太陽‐地球‐火星がほぼ一直線に並び、火星と地球の距離は極小となる。
実際のところ、火星や地球などの惑星は太陽をひとつの焦点とする楕円軌道を描いて運動しているので、厳密な計算では約6万年に1度、火星と地球の距離は本当の意味で最小となる。 今回の火星の大接近は、非常に珍しい天体現象だと言えそうだ。
8月1日現在、すでにマイナス2等級くらい明るくなっているので、肉眼でも容易に観測できる。 最も接近する8月27日には、午前0時にちょうど南中する位置に火星が見えることだろう。
