気象庁は4日、南極上空のオゾンホールが急速に拡大し、今後、大規模に発達する可能性があると発表した。
9月1日に観測したオゾンホールの面積は2588万平方キロ・メートルで、観測を開始した1979年以降、この時期における比較では2番目の大きさとなった。 オゾン層の最も薄い部分の厚さを示す「最低オゾン全量」は、過去最小だった1992年に並んだという。
地球の上空には、太陽からやってくる有害な紫外線を吸収するオゾン層がある。 このオゾン層が破壊されると、地上の生物は紫外線を直接受けることになるため、深刻な影響が出る。 特に、南極の上空には、南極大陸がすっぽりと入るくらい大きな穴の空いたオゾンホールが観測されている。 南極では1980年代から毎年9〜11月ごろにオゾンホールができるようになった。
オゾン層の破壊は、冷蔵庫やスプレーなどに使われていたフロンが原因と考えられている。 そのため、このフロンは1987年の国際会議で全廃することが決まって、現在、先進国では生産されていない。 しかし、大気中に残されたフロンが今後しばらくオゾン層の破壊を続けることから、オゾン層は回復は当面見込めないと見られている。
今年、オゾンホールが急拡大するのは、6月から8月にかけて南極上空の気温が低い状態が続いたことが影響するようだ。
- [PDF]今年のオゾンホールは大規模に発達(気象庁)
